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笠間 丈史, Posfai Mihaly, Dunin-Borkowski Rafal, Chong Ryan, Buseck Peter, ...
セッションID: A01
発行日: 2006年
公開日: 2007/02/01
会議録・要旨集
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走磁性バクテリア内に見られるgreigiteおよびmagnetiteの磁化構造を電子線ホログラフィー法により定量的に調べた.磁化構造は,鉱物相はもちろんその結晶構造や組成,形態,分布などによって影響を受けるため,それらの因子を考慮するために,透過型電子顕微鏡に基づいた,電子線トモグラフィーや高分解電子顕微鏡法,元素マッピングなども用い,包括的な議論を行った.よく知られている走磁性バクテリアに見られるmagnetite粒子に比べ,greigiteは不規則に分布し,その磁化シグナルは理論的な磁化よりも弱く現れた.それにもかかわらず走磁性を示すためには十分なモーメントを持っていることが明らかになった.また,3年にわたる観察によって,時間の経過と共に化学組成およびその磁化が変化することがわかり,このことはgreigiteを指標として用いた古地磁気シグナルを解釈する上でも重要な手がかりとなる.
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渡邉 克晃, 大藤 弘明, 安東 淳一, 北川 隆司
セッションID: A02
発行日: 2006年
公開日: 2007/02/01
会議録・要旨集
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固着性地衣類(レキデア属)の生育が見られる石州瓦釉薬の表面を、光学顕微鏡、FE-SEM、TEMを用いて詳細に観察した。一般に地衣類は、それらが生育する基物表面を生物化学的に溶解すると考えられている。本研究の試料においても、釉薬の表面が深さ数十ミクロン程度まで溶解している様子が観察された。またそこでは鉄とチタンの濃集が、FE-SEMの元素マッピングから明らかとなった。TEM観察から、鉄とチタンを主成分とする層状の単結晶鉱物の生成を認めることができた。
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河野 元治, 小保方 寿峰
セッションID: A03
発行日: 2006年
公開日: 2007/02/01
会議録・要旨集
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鹿児島県安楽温泉で採取した温泉水およびシアノバクテリアを用いて、照度:2500LX、温度:25℃条件下でシアノバクテリアを含まないabiotic系と 1e+7 cells/mlのシアノバクテリアを含むのbiotic系での炭酸塩鉱物の析出実験と速度論的解析を行った。その結果、炭酸塩鉱物の析出反応は見かけ上1次反応によって進行し、abiotic系に対してbiotic系では2?3倍の析出速度の増大が確認された。
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<晶子染め>の特徴
田崎 和江, 白木 康一
セッションID: A04
発行日: 2006年
公開日: 2007/02/01
会議録・要旨集
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石川県加賀温泉卿にある片山津温泉の源泉に植物を浸し、柴山潟の湖底土(クロライト、スメクタイト、カオリン鉱物)に混ぜると紫色に布が染まる。この色合いは与謝野晶子の<風起こり 薄紫の波動く 春の初めの片山津かな>の短歌を連想させることから<晶子染め>と名付けられた(商標登録済)。この湖底土の電子顕微鏡観察から粘土鉱物のほか、多量の球菌と鉄物質から構成されることが明らかにされた(田崎、2004)。今回は、鉄バイオマットや各種の植物を用いて、湖底土と布地との反応について検討し、それらの化学組成と色彩を比較した。この反応は微生物の細胞の周囲にある多糖類、脂質の働きとバイオクレーが親油性を持つ結果である。その応用例を紹介する。
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宮原 正明, 上原 誠一郎, 大谷 栄治
セッションID: A05
発行日: 2006年
公開日: 2007/02/01
会議録・要旨集
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始原的隕石である炭素質コンドライトにはコンドリュールが含まれている。コンドリュールはかんらん石や輝石から構成され,一部が蛇紋石化している。しかし,コンドリュールがどのような過程で蛇紋石化したかは十分に理解されていない。そこで,変質したコンドリュールをFIB法で切り出して薄膜化し,TEMを用いて観察・分析を行った。その結果を基に原始太陽系形成時の水_-_岩石反応の可能性について検討する。
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米田 哲朗, 柏谷 公貴, 林 謙二
セッションID: A06
発行日: 2006年
公開日: 2007/02/01
会議録・要旨集
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地表に広く分布するで泥質岩は風化により変質・崩壊し粘土となる。この風化プロセスにおける鉱物学的特性変化を解析し、評価することが地質工学的に重要である。今回、風化環境下にある2_から_3の泥質岩を対象に、おもにXRDによる粘土鉱物の粒径解析を行ったので報告する。
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中川 昌治, M. Santosh, C.G. Nambiar, G.N. Hariharan
セッションID: A07
発行日: 2006年
公開日: 2007/02/01
会議録・要旨集
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南インドNilambur地域のChaliyar川上流域で採取された砂金について,SEM,SEM-EDS,EPMAによる検討を行った.砂金粒子は激しく溶食された形態と表面組織を示す.溶食孔がラテライト質粘土で充たされ,微細な植物が付着している.多くの砂金粒子は,内部がAuAg合金(3〜19wt%Ag)で,その周囲に高純度の金の層が成長している.また,純金に近い均質な粒子もみられる.これらの砂金は,熱帯の風化変質作用により付近のラテライト中で,初生の自然金から純金化したことが推定される.
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北川 隆司, 地下 まゆみ, 矢田部 龍一
セッションID: A08
発行日: 2006年
公開日: 2007/02/01
会議録・要旨集
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ネパールの花崗岩分布地域において、X線分析でギブサイトの存在が認められた。しかし、薄片観察ではこの花崗岩はほとんど変質しておらず、僅かに斜長石の一部に変質が認められる程度である。一般にギブサイトは著しい風化作用や熱水作用により生成する。しかし、この花崗岩に熱水活動の存在や強い風化作用を受けた様子は認められず、ギブサイトの存在に疑問が生ずる。そこで、EPMAにより化学分析を実施した結果、弱い変質斜長石中と微細な割れ目中に存在している可能性があることがわかった。その成因を検討する。
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中沢 弘基, 古川 善博, 関根 利守
セッションID: A09
発行日: 2006年
公開日: 2007/02/01
会議録・要旨集
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普通コンドライト質隕石の海洋衝突生成物を推定するために、水・橄欖石をステンレス製容器に封じて衝撃を与え、実験後に容器を開封して生成物を分析TEMで同定した。その結果、橄欖石煙微粒子と共に蛇紋石(リザーダイト)の生成が確認され、冥王代に多量の粘土の存在が推定された。
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鈴木 正哉, 犬飼 恵一, 前田 雅喜
セッションID: A10
発行日: 2006年
公開日: 2007/02/01
会議録・要旨集
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イモゴライトの合成における加熱時間を12時間から21日まで変化させた。生成物に対して、AFMによる観察、XRD回折、ゲル体積、濁度、フィルター透過によるろ液の分析、粘度測定などから、イモゴライトの生成過程について検討を行った。その結果、加熱時間4日まではイモゴライトは長さ方向についての成長が見られたが、その後はイモゴライトチューブ同士の重合が見られた。それに伴って、諸性質の変化も現れていると推測された。
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日比野 俊行, 大矢 仁史
セッションID: A11
発行日: 2006年
公開日: 2007/02/01
会議録・要旨集
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尿素を用いた均一沈殿法(尿素法)による層状複水酸化物(LDH)の合成について発表する。尿素法では、尿素の加水分解によって徐々に沈殿剤が生成されるため、高い結晶性を持ったミクロンオーダーの大きなLDH粒子が得られることが知られているが、その生成過程は十分に解明されていない。本発表では、副生成物が生成する合成条件等について報告し、生成機構を考察する。
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井上 厚行, 八田 珠郎
セッションID: A12
発行日: 2006年
公開日: 2007/02/01
会議録・要旨集
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60℃で硝酸鉄溶液と種々の陰イオンの共存する溶液との混合(共沈法)により,FeOOH鉱物の合成を行ったところ,共存陰イオン種により生成物が変化した.この変化はFe多核イオンと陰イオンとの錯体形成能の大小と考え,部分電荷モデルによる陰イオンの平均電気陰性度を用いることによって,定性的であるが,生成物と共存陰イオン種との関係はうまく整理することができた.
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佐藤 寛恵, 平原 英俊, 會澤 純雄, 高橋 諭, 成田 榮一
セッションID: A13
発行日: 2006年
公開日: 2007/02/01
会議録・要旨集
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ホウ素は動物や植物の必須元素であるが、高濃度に動物体内に摂取されると、生殖阻害毒性を引き起こすことが知られている。Mg‐Al系炭酸型LDH を合成し、再構築法による水溶液からのホウ酸イオンの除去を検討した。LDH を用いた場合、Mg/Alの比率に関わらずホウ酸イオンの除去できなかった。LDHの加熱分解物によるホウ酸イオンの除去は、Mg/Al比が3>2>4の順に増大することがわかった。
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佐藤 努, 大谷 祐介, 高山 英樹, 米田 哲朗
セッションID: A14
発行日: 2006年
公開日: 2007/02/01
会議録・要旨集
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さまざまなpHおよび温度条件におけるスメクタイトのフロースルー系溶解実験を行い、放射性廃棄物処分環境におけるスメクタイトの溶解速度式を求め、人工バリアにベントナイトを用いた場合の長期性能評価を行った。その結果、評価に必要な様々な不確実性によって透水性などの性能の経時変化が大きく異なるものの、設計仕様によっては長期に求められた性能が確保可能であることが明らかとなった。
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福垣内 暁, 浦元 明, 市浦 英明, 森川 政昭, 京極 昌一, 永島 孝作, 山本 徹, 松枝 直人, 逸見 彰男
セッションID: A15
発行日: 2006年
公開日: 2007/02/01
会議録・要旨集
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製紙スラッジ(PS)は製紙工程から排出される産業廃棄物であり大部分は焼却後、埋立て処分されている。しかし、埋立てスペース不足等の問題により、新たなごみを生まない再資源化方法の確立が急務となっている。本研究では、愛媛県四国中央市内の事業所より排出されたアナターゼ型酸化チタンを含有するPSから酸化チタンを含有する人工ゼオライトの合成を試みた。合成された酸化チタン含有人工ゼオライトのアセトアルデヒド吸着試験を実施することで環境浄化材への利用について検討した。
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安藤 生大, 大高 慶子, 地下 まゆみ, 坂本 尚史, 松枝 直人, 逸見 彰男
セッションID: A16
発行日: 2006年
公開日: 2007/02/01
会議録・要旨集
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ある種の製紙スラッジ(PS)焼却灰は,極めて容易にゼオライトAへの転換反応が進行する(高反応性PS焼却灰).本研究では,PS焼却灰のゼオライト転換反応の容易さを定量化する目的で,粘土学会参考試料カオリナイト(JCSS-1101関白)の焼成物と,高反応性PS焼却灰のゼオライトAへの見かけの転換反応速度を比較する実験を行ない,化学組成,鉱物組成を対比した結果から,転換反応速度を速める要因を明らかにしたので報告する.
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河原木 千恵, 中村 祐亮, 金子 勝比古, 佐藤 努, 米田 哲朗
セッションID: A17
発行日: 2006年
公開日: 2007/02/01
会議録・要旨集
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一般および産業廃棄物最終処分場で利用されているベントナイトライナーは施工時の品質管理だけでなく、施工後の経時的なベントナイトの性状変化を考慮した品質管理が必要である。今回、蒸留水と塩化カルシウム水溶液を浸透水とした透水試験後のBt10wt%のベントナイト_-_珪砂混合体についてX線CT観察を行い、ベントナイトの交換性陽イオンの違いによる透水性と微細構造との関係を調べた。
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中村 祐亮, 河原木 千恵, 佐藤 努, 米田 哲朗
セッションID: A18
発行日: 2006年
公開日: 2007/02/01
会議録・要旨集
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最終処分場のベントナイトライナーの品質評価方法として,短時間かつ非破壊で測定可能な近赤外分光法による手法について検討する。近赤外分光法による室内測定および現場測定結果を比較し,スメクタイトの含有量を明らかにする。室内測定結果から1906nmの選択配向した水分子の吸収ピーク面積を評価することで良い定量性が得られた。さらに,CaCl2水溶液によって透水試験を行った試料について測定を行い,層間陽イオンの違いを評価した。
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kan hamayon, 松枝 直人, 逸見 彰男
セッションID: A19
発行日: 2006年
公開日: 2007/02/01
会議録・要旨集
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water adsorption on allophane samples (KnP and KyP) was examined under relative humidity (RH) from 0 to 98%. The adsorption isotherm coincided with langmuir equation up to 0.52 RH. There was a similar decrease in water adsorption at monolayer level. The decomposition of imogolite undermined the IR band at 348cm
-1 and XRD at 2.25 and 1.40Å due to high temprature and was found absent at 400℃. The XRD at 3.3-3.45Å moved to 3.6Å due to thermal condensation of silica.
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福士 圭介, スベルジェンスキー ディミトリ
セッションID: A20
発行日: 2006年
公開日: 2007/02/01
会議録・要旨集
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分光学的手法および理論分子計算から認められる表面錯体構造を考慮した表面錯体形成モデリング(ETLM: Sverjensky and Fukushi 2006, EST. 40, 263)により、pH、イオン強度、表面被覆率および鉱物種の変化に伴う酸化物へのAs(III/V)の吸着挙動および表面speciationの予測を試みたので報告する。
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鈴木 啓三, 佐藤 努, 榎戸 洋之
セッションID: A21
発行日: 2006年
公開日: 2007/02/01
会議録・要旨集
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山形産ベントナイトを水に分散させ、4種類の方法で精製して純度がほぼ等しい4点のモンモリロナイト試料を得た。精製方法によって、精製液の固形分濃度が異なり、可溶性塩含有量に差が生じた。試料粉末を、アルコール水溶液で繰り返し処理して、可溶性塩含有量の異なる試料を得た。可溶性塩含有量の代用特性として分散液の導電率を測定した。分散液の導電率と、粘度との間に、負の相関が認められた。交換性陽イオンを Na に揃えても、粘度の差は解消されなかった。
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大谷 祐介, 佐藤 努, 米田 哲朗
セッションID: A22
発行日: 2006年
公開日: 2007/02/01
会議録・要旨集
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TRU廃棄物処分システムの性能評価を行う上でスメクタイトを主成分とするベントナイトの溶解速度を算出することは重要課題である。そこで、本研究では高pH環境下でのスメクタイトの溶解速度へのΔGの影響が不明確であるため、初期にAlおよびSi濃度をパラメータとしたフロースルー溶解実験を行なった。結果pH13.3でのスメクタイトの溶解速度へのΔGの影響はCama et al(2000)によって示された非線形モデル経験式によってより適切に評価できることが明らかとなった。
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_-_モンモリロナイトとの比較_-_
横山 信吾, 佐藤 努, 田中 幸久
セッションID: A23
発行日: 2006年
公開日: 2007/02/01
会議録・要旨集
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講演者らは、これまでにアルカリ環境下での2八面体型スメクタイト(モンモリロナイト)の安定性について、溶解の機構論や速度論的な考察を行ってきた。本講演では、モンモリロナイトとは異なる組成を持つ3八面体型スメクタイト(サポナイト)のアルカリ環境下での安定性について速度論的な考察を行うとともに、モンモリロナイトの溶解速度との比較を行う。
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桑原 義博
セッションID: A24
発行日: 2006年
公開日: 2007/02/01
会議録・要旨集
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AFMを用いた溶解実験では,鉱物の溶解速度の決定とともに,その溶解反応に寄与する反応表面の特定やダイナミックな挙動を観察することが可能となる.我々は,先に,報告が極めて少ない,室温,アルカリ性条件下でのスメクタイトと白雲母のAFM溶解その場観察実験の結果を報告したが,今回は,加熱AFM法を用いた両鉱物の室温?50℃での溶解その場観察実験を行い,溶解速度の温度効果とpH効果に関する結果を報告する予定である.
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野尻 博美, 田崎 和江, 白木 康一
セッションID: A25
発行日: 2006年
公開日: 2007/02/01
会議録・要旨集
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富山県氷見市の丘陵地帯には多くの地すべり地が分布している。昭和39年発生の胡桃地区、昭和52年発生の五十谷地区の2ヶ所について 地すべり頭部滑落崖における粘土鉱物・土質および周辺の集水井の水質について調査を行った。この2地区は隣接しており、地形や地すべりのタイプには共通点が
多い。しかし粘土鉱物組成や土質については相違する結果がみられた。今回はこの点についての記載を行い、若干の考察を加える。
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冨田 武志, 小林 祥一, 坂本 尚史
セッションID: A26
発行日: 2006年
公開日: 2007/02/01
会議録・要旨集
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改良型ソックスレー抽出器を用い、炭酸ガス飽和水、pH4塩酸、硫酸、硝酸溶液、及び蒸留水による斑レイ岩の人工風化実験を長時間行った。片面研磨した約50個の岩石片を試料とし、反応後の岩石片及び試料溶液を顕下、EPMA、TEM、XRD、ICP、ICP-MSで検討した。変質鉱物として、スメクタイト、タルク、緑泥石などが認められ、今回は風化変質の過程でこれら鉱物の生成を伴う物質の移動についても報告したい。
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永田 洋
セッションID: A27
発行日: 2006年
公開日: 2007/02/01
会議録・要旨集
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地球表層における粘土圏の本質を界面性としてとらえ、その視点から、地学教育に粘土圏の概念を導入する意義を考察し、その展開について展望する。
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湊 秀雄, 森本 辰雄
セッションID: A28
発行日: 2006年
公開日: 2007/02/01
会議録・要旨集
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重金属・砒素等による汚染土壌の修復法として開発を行った技術として、火山性ローム、"まさ土”等の風化生成粘土を主要素材とし、更に天然ゼオライト、ドロマイト等の炭酸塩鉱物等を混合した天然鉱物複合体の特性を活用した新素材(シーリングソイル;筆者命名)及び其の工法技術を開発し、約十年に十数件の施工も行われ、複数の日本特許も得られている。主要素材;低結晶性風化生成土壌ー粘土鉱物組成;低結晶性ハロイサイト等:低結晶性鉱物;アロフェン等:Si,Al,Fe等の水酸化物。砂質鉱物:石英、長石、鉄苦土鉱物等。少量素材-天然ゼオライト;モルデン沸石、斜プチロル沸石。ドロマイト等、其の焼成物。水分の付加もある。汚染土壌中の重金属、砒素等の汚染成分の処理反応は、天然に産出し地表で安定に存在する鉱物混合素材に初期、中期間の吸着・固定化反応、更に時間経過に伴い生成する含水アルミノ珪酸塩結晶相の微量成分として吸着固定され長期間安定保持し汚染修復を行う技術である。
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上原 元樹, 石田 正和, 円城寺 守
セッションID: B01
発行日: 2006年
公開日: 2007/02/01
会議録・要旨集
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Ca型ゼオライトはアルカリ(NaやK)を吸着しCaを放出するため、アルカリ骨材反応を抑制する効果が知られており、これを含有した補修材も開発されている。今回、より大きな抑制効果が期待されるLiイオンを含有したゼオライトを作製し、そのアルカリ骨材反応抑制効果を検証した。その結果、Li型ゼオライトはCa型ゼオライトと比較して、より大きな膨張抑制効果が得られることがわかった。
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Munthali Moses, 松枝 直人, 逸見 彰男
セッションID: B02
発行日: 2006年
公開日: 2007/02/01
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Soil acidity is becoming a major problem in limiting crop production. Currently, lime application is used and contributes to green house and global warming effect. Also continuous liming over a long period of time causes nutrient imbalance. NAP1 Artificial zeolite was reacted with 3 different acids of different anion species. Four different acid concentrations were used. In all the treatments, zeolite reacted differently with the acids and was able to raise the pH.
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小辰 望, Edy M. Arsadi, NELSON SEMBIRING, 白神 達也, 後藤 義昭
セッションID: B03
発行日: 2006年
公開日: 2007/02/01
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天然ゼオライトは、分子ふるい能、イオン交換能、ガス吸着能、触媒能といった優秀な機能を同時に有することから、新しい有効な資源として、世界的に注目されている。日本でも天然ゼオライトの産状は数多く報告されてるが、インドネシアにおいては調査を初め、研究がまだ充分になされていない。今回はジャワ島西部地域のゼオライトを含むと考えられる溶結凝灰岩層を調査し、採取した岩石試料である天然ゼオライトの鉱物学的性質を検討した。
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松本 泰治, 加藤 栄, 後藤 義昭
セッションID: B04
発行日: 2006年
公開日: 2007/02/01
会議録・要旨集
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Baイオン交換ゼオライトAからは500_から_600℃という低温で単斜晶セルシアンが生成する。この前駆体ゼオライトAに摩砕処理による物理的エネルギーを加え、その結晶構造を破壊するメカノケミカル効果が、セルシアンの生成に及ぼす影響を検討した。ゼオライトAの構造が破壊されるにつれて、単斜晶セルシアンの生成量は減少した。このことは、単斜晶セルシアンの結晶化にはゼオライトAの結晶構造の存在が必要であることを示唆している。
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吉田 正人, 後藤 義昭, 新井 幸三, 松本 泰治
セッションID: B05
発行日: 2006年
公開日: 2007/02/01
会議録・要旨集
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カチオン性ポリマーであるポリジアリルジメチルアンモニウムクロライド存在下においてゼオライトYの水熱合成を行い、複合体を得た。得られた複合体によるリン酸イオンとアンモニウムイオンの吸着特性について検討した。この複合体はいずれのイオンも吸着可能な材料であることがわかった。さらにリン酸イオンとアンモニウムイオンの吸着量は、それぞれ複合体中のポリマーとゼオライトの含有量に依存することを見出した。
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後藤 義昭, 日野 洋輔, 松本 泰治, 荻原 俊夫
セッションID: B06
発行日: 2006年
公開日: 2007/02/01
会議録・要旨集
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3つの機能―抗菌作用・消臭・難燃性―を同時に合わせ持つ材料の開発を目的とした。そこで高い吸着能を示すゼオライトAとXを用いた。まず抗菌性を付与するためこれらのゼオライト試料にAgイオン交換処理し、Ag型ゼオライトの調製を行った。次ぎにそのゼオライトにKH
2</>PO4溶液で処理した。この処理によってリン酸イオンが吸着し、難燃性が付与できる。さらにこのゼオライトを用いてアンモニアの吸着を検討した。
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橋爪 秀夫, Sjerry Van der Gaast, Benny K.G. Theng
セッションID: B07
発行日: 2006年
公開日: 2007/02/01
会議録・要旨集
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Mgイオンで置換したモンモリロナイトにリン酸を吸着した吸着複合体を作成し、その吸着複合体にリボースを吸着し、吸着等温線を作成した。その複合体に対するリボースの吸着量はリン酸を吸着しないMgモンモリロナイトへの吸着量と比較された。リン酸を吸着した吸着複合体のほうがリン酸を吸着しなかったものよりも、吸着量は多くなった。
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効率的かつ経済的な再資源化方法について
川本 有洋, 大久保 彰, 大島 久満, 桑原 智之, 佐藤 利夫
セッションID: B08
発行日: 2006年
公開日: 2007/02/01
会議録・要旨集
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演者らは,層状複水酸化物によるイオン交換を原理とした、排水からのリンの除去・回収・再資源化技術を研究しており、既に高い陰イオン交換特性を有する層状複水酸化物を合成し,実排水におけるリン酸イオンの除去方法と無機塩類の水溶液を用いた層状複水酸化物の再生およびリン酸イオン回収方法について検討している.
本公演は,層状複水酸化物から脱離させたリン酸イオンの回収と再資源化方法について検討した結果を報告するものである.
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あびでぃん ざえなる, 松枝 直人, 逸見 照男
セッションID: B09
発行日: 2006年
公開日: 2007/02/01
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This study was conducted in the adsorption behavior in the gas system on allophane. Adsorption of amine species on allophane was carried out by batch and flow systems. We used montmorillonite and zeolite-Y as compare materials in these experiments.
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―端面吸着の影響評価―
森本 和也, 佐藤 努, 米田 哲朗
セッションID: B10
発行日: 2006年
公開日: 2007/02/01
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ハイドロタルサイトは高い陰イオン交換能を有することから、様々な有害陰イオンの吸着除去剤として注目されている。陰イオンの吸着機構は、ハイドロタルサイト層間へのイオン交換反応による吸着が主体であると考えられている。本研究では、ハイドロタルサイト端面における無機陰イオンの吸着反応に注目し、吸着量と表面の電位に及ぼす影響について検討した。
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高田 盛生, 福士 圭介, 佐藤 努, 米田 哲朗
セッションID: B11
発行日: 2006年
公開日: 2007/02/01
会議録・要旨集
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天然において低結晶性鉄鉱物シュベルトマナイトに有害陰イオン種が吸着される例が報告された。本報告では、様々な陰イオン種(ヒ酸イオン(H
2AsO
4-)、クロム酸イオン(HCrO
4-、Cr
2O
72-)、セレン酸イオン(SeO
42-)、リン酸イオン(H
2PO
4-))を吸着させたシュベルトマナイトと陰イオン種溶液を用いて陰イオン交換実験をおこない、その吸着の挙動と選択性を比較・検討した結果について発表する。
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岡田 清, 松井 俊介, 磯部 敏宏, 亀島 欣一, 中島 章
セッションID: B12
発行日: 2006年
公開日: 2007/02/01
会議録・要旨集
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バーミキュライトを粉砕処理後アロフェンと様々な比率で混合し,これらを600_から_800oCで焼成して,多孔質セラミックスを作製した.得られた各試料に対して,焼成収縮,嵩密度,気孔径分布と圧縮強度を測定した.また,吸水速度,吸水率,放水速度など保水特性を評価した.その結果,吸水速度は約0.8 mm/s,吸水率は40-65%,放水速度(相対湿度55%で吸水量の半分が放出される時間)は30-35 hで,特に徐放性に優れることが分かった.板状粒子の混合が効果的に作用したものと考えられる.
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高木 慎介, 江口 美陽, 新居 正光, 嶋田 哲也, 立花 宏, 井上 晴夫
セッションID: B13
発行日: 2006年
公開日: 2007/02/01
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講演者らは、化学合成粘土鉱物上に、カチオン性ポルフィリン色素が無会合、かつ、高密度に吸着する特異な挙動を見出してい
る。二次元平面上での、一種の配列制御と言える。本研究では、更に進んで、ポルフィリン分子の吸着配向制御について検討し
た。特に、吸着配向における温度効果について検討し、配向変化のメカニズムについて詳細に考察した。また、時間分解過渡吸
収測定により配向変化の動的直接観察を行なった。
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中山 尋量, 樋口 剛史, 津波古 充朝
セッションID: B14
発行日: 2006年
公開日: 2007/02/01
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ヨウ素、フェノール類、ソルビン酸、デヒドロ酢酸の層状複水酸化物へのインターカレーションをイオン交換法、再構築法などにより検討した。更に、シクロデキストリンと層状複水酸化物の複合体へのインターカレーションも試みた。また、これら複合体からの抗菌剤の放出特性を比較検討した。特に、ヨウ素のシクロデキストリン複合体からの放出には遅延放出効果が顕著であった。
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伊藤 崇倫, 笹井 亮, 伊藤 秀章
セッションID: B15
発行日: 2006年
公開日: 2007/02/01
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高輝度発光固体材料の開発を目指し、色素と粘土のハイブリッド化を試みてきた。色素の発光に対して、水は顕著な消光剤となりうるが、粘土層間を界面活性剤(SFT)で修飾することで、層間環境をより疎水的にし、水による量子収率の低下を防ぐことに成功した。又、このSFTはレーザー色素の会合を抑制する効果も持ち、高量子収率で単量体発光を示す、固体材料の開発に成功した。
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岡田 友彦, 今野 高宏, 小川 誠
セッションID: B16
発行日: 2006年
公開日: 2007/02/01
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水熱合成サポナイト(スメクトンSA)と硝酸亜鉛とのイオン交換により得た層間化合物をガラス基板上に塗布し、続いて塩化ルテニウムトリスビピリジン(II)と反応することにより、ルテニウムトリスビピリジン(II)錯体-サポナイト層間化合物薄膜を調製した。二酸化硫黄の存在により、錯体の発光が消光され、脱気により強度は回復した。
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増渕 綾香, 會澤 純雄, 平原 英俊, 高橋 諭, 成田 榮一
セッションID: B17
発行日: 2006年
公開日: 2007/02/01
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演者らは、層状複水酸化物(LDH)層間への非イオン性有機化合物の取り込みが可能であることを明らかにしてきた。本研究では、再構築法により、非イオン性である芳香族アルデヒド異性体のLDHへの取り込み挙動について検討を行った。その結果、OH基をもつ芳香族アルデヒドがLDH層間へ取り込まれ、その取り込み量は芳香族アルデヒドのOH基とLDH基本層との水素結合に影響されることがわかった。
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安武 愛子, 會澤 純雄, 平原 英俊, 高橋 諭, 成田 榮一
セッションID: B18
発行日: 2006年
公開日: 2007/02/01
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近年、医薬分野等において様々な機能性ペプチドが注目されている。これまでに、無機層状化合物と生体分子を複合化することにより、生体分子の安定性が向上することが明らかとなっている。本研究では、層状複水酸化物(LDH)および層状水酸化亜鉛(LZH)への各種ペプチドの取り込みについて検討した。その結果、ペプチド/LDHならびにペプチド/LZHの合成に成功し、その複合化のメカニズムを明らかにすることができた。
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竹重 友視, 平原 英俊, 會澤 純雄, 成田 榮一, 池松 大作, 奥宮 毅
セッションID: B19
発行日: 2006年
公開日: 2007/02/01
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層状複水酸化物(LDH)の迅速剥離(デラミネーション)はこれまで困難とされてきた。本研究では、再構築法によりカルボン酸(Car)類/LDHを合成し、その各種溶媒中におけるデラミネーションの検討と、高分子材料に配合して作成したLDH複合体シートの物理特性の検討を行った。その結果、水中へのMg-Car/LDHの迅速なデラミネーションに成功し、得られたMg-Car/LDH配合高分子シートは半透明性で引張強度が向上することがわかった。
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高橋 信行, 田村 浩晃, 望月 大, 木村 辰雄, 黒田 一幸
セッションID: B20
発行日: 2006年
公開日: 2007/02/01
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層状ケイ酸塩カネマイトへの非イオン性界面活性剤のインターカレーションをアルキルトリメチルアンモニウムカネマイト中間体を経由して行った。得られた生成物のXRD分析および組成分析などから、非イオン性界面活性剤のインターカレーションが確認された。
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三塚 拓人, 佐藤 久美子, 平原 英俊, 會澤 純雄, 成田 榮一
セッションID: B21
発行日: 2006年
公開日: 2007/02/01
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ポリマーマトリックスに無機層状化合物をナノ分散させたポリマー系ナノコンポジットは、現在盛んに研究されている。本研究では、ポリ塩化ビニルの架橋剤として用いられるトリアジンチオール類を無機層状化合物(モンモリロナイト, 層状複水酸化物)の層間に取り込み、ポリ塩化ビニルに充填した。その結果、有機変性無機層状化合物を少量充填した複合体の引張強度が増加することがわかった。
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宇野 光, 田村 堅志, 山田 裕久, 守吉 佑介
セッションID: B22
発行日: 2006年
公開日: 2007/02/01
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天然イライトをポリアミドマトリックスに剥離分散したポリマーナノコンポジットの調製とそのガス透過性を検討した。天然イライトは粘土鉱物に比べて高結晶性で一次粒子サイズが大きいため、従来よりも高アスペクト比のナノシート分散系が調製可能となる。本研究では調製したナノコンポジットフィルムのメタノール、水蒸気の透過性評価を行い、粘土鉱物を用いた従来系ナノコンポジットとの比較、アスペクト比依存性を検討した。
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