抄録
本研究ではインドメタシンと層状複水酸化物の複合体を、主にLDHの再構築機能を利用して作製した。XRD回折図形では、60mMでd003=1.91nmに、5mMと10mMではd003=5.0nmにピークがはっきりと現れた。前者は水を、後者はエタノールを溶媒としている。イオン交換法の既報の値とは異なるが、インドメタシンとLDHの複合体が得られ、インドメタシンが層間に導入されたと考えられる。しかし、複合化量はFTIRから判断して少量であった。さらに、得られた試料の種々の溶液内での放出挙動を調査した。