抄録
モンゴル・フブスグル湖は気候の変化に敏感なユーラシア大陸内陸部に位置し、湖底堆積物は良質な環境変動情報を有する。フブスグル湖の湖沼堆積物は、炭酸塩鉱物を主要な構成成分とすることが認められている。炭酸塩鉱物は水質や温度のような周辺環境に依存してさまざまな結晶形や化学組成をとる。したがって堆積物中に残された炭酸塩鉱物組成は、堆積した当時の水質や環境を記録していると考えられる。本研究では湖底から採取されたロングコアの詳細な鉱物学的・地球化学的検討によりフブスグル湖が経験した湖水環境の変化を解読する。