日本作物学会中国支部研究集録
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明治以降の山口県における水稲主要品種の特性と「穀良都」の酒米利用について
中司 祐典藤岡 正美柏木 亨椎木 幹夫有富 和生
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1997 年 38 巻 p. 74-75

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抄録
山口県農業試験場では、創立100周年を機に明治以降の水稲主要品種の栽培を行い、現奨励品種と生育や品質の比較を行った。一方、熊本県の「神力」、鳥取県の「強力」の酒米利用や各地の赤米のように古い品種を、地域特産的な取り組みとして栽培を復活させている事例が多くみられるが、本県でも酒造業者から県独自の酒米が欲しいとの要望があった。こうした中、1995年度に栽培した品種のうち、明治時代に県下の篤農家により育成された「穀良都」が低蛋白で、心白の発現が良かったため、1996年度に再度栽培し、併せて県工業技術センターにおいて試験醸造を行った。
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© 1997 日本作物学会中国支部
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