抄録
沖縄の二期作において,泡盛原料用米の安定確保のため,「北陸193号」の品種特性,異なる施肥量および移植時期が生育・収量に及ぼす影響について検討した.品種特性について,「北陸193号」は「ひとめぼれ」と比較し,極晩生の穂重型で多収を示した.施肥量について,県基準量の窒素7kg/10aに対して,窒素14kg/10aで穂数が増加し,粗玄米重が最大となったが,窒素21kg/10aではさらなる増収が認められなかった.移植時期について,県の基準日である8月5日に対して,早植えの7月22日の早植えでは粗玄米重に差異がなく,遅植えの8月19日では登熟期間の低温により,登熟歩合が低下し,減収となった.沖縄の二期作における「北陸193号」の栽培は,施肥量を窒素14kg/10a,移植を8月5日までに行うことが適切であると推察した.