大阪音楽大学研究紀要
Online ISSN : 2433-4707
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天体の運動理論樹立に際して留意すべき事項
住谷 秀夫
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2007 年 46 巻 p. 109-120

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抄録

惑星や月、あるいは人工衛星などの運動理論を樹立する場合、具体的な数値がいろいろと必要になる。これらの数値は観測によって決定される。したがって、運動理論に採用された数値が、真の値とは異なっている場合もあり得ることになる。この違いによる影響は、多くの場合では、微小な値に留まっており、実用上の問題は無いと考えられる。ところが、「問題が無い」と見なして無視してきたものの中には、無視することが許されないものが存在し得る。このことに運動理論を樹立する専門家でさえもが、気付いていない場合がある。本稿では、具体的な例を取り上げて、このことを明示する。

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© 2007 学校法⼈ 大阪音楽大学
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