Drug Delivery System
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特集 “バイオ素材による創薬とDDS” 編集 : 岡田弘晃
徐放性マイクロスフェア型注射剤の開発によるsiRNA制がん剤の創薬
金沢 貴憲高島 由季岡田 弘晃
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2008 年 23 巻 5 号 p. 544-552

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抄録
siRNAの創薬には,siRNAの体内消失時間の延長や効果増強させるために,siRNAの化学修飾や長期徐放化が必要である.筆者らは,長期間連続的にsiRNAを放出し,連続して標的mRNAを分解しつづけることで,強い治療効果が期待できるsiRNA封入長期徐放性マイクロスフェア(msp)の検討を行った.このmspは1ヵ月以上にわたり安定にsiRNAを放出し,S-180細胞や担がんマウスにおいて持続的なVEGF産生抑制効果と抗腫瘍効果を示すことを確認することができた.siRNAの化学修飾についても簡単に解説した.
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© 2008 日本DDS学会
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