Drug Delivery System
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ISSN-L : 0913-5006
最新号
日本DDS学会
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FOREWORD
OPINION
特集 “DDS材料開発―現在地・ミライ―”  編集:白石貢一
  • 上野 良之, 辻 理一郎, 西本 豊, 本白水 崇光, 石田 竜弘, 上田 一樹, 清水 太郎, 松村 保広, 森本 展行, 横山 昌幸, ...
    2025 年40 巻3 号 p. 172-178
    発行日: 2025/07/25
    公開日: 2025/10/25
    ジャーナル フリー
    全世界に向けた脂質ナノ粒子製剤の使用に伴い、DDS材料に最も使用されると言っても過言ではないポリエチレングリコール(PEG)の使用に関するこの分野の1つ話題が、小さな波を引き起こしているように感じる。この波は、本学会の主目的である薬物治療を効果的に行うシステムに直接的に結びつくことではない。しかしながら、この現状を理解することは、本学会において必要である。本座談会は、DDS分野の材料的視点だけではなく、医薬品、バイオマテリアルの分野からの視点を、産学が交わり議論し、過去から現在までの知見から、この先にどうするべきか発信する機会とし、日本から大きな波を作る機会としたいと考えている。
  • 上野 良之, 藤田 雅規, 馬場 剛史, 中田 克, 菅谷 博之
    2025 年40 巻3 号 p. 179-186
    発行日: 2025/07/25
    公開日: 2025/10/25
    ジャーナル フリー
    ポリビニルピロリドン(PVP)は抗血栓性ポリマーとして人工腎臓などに使用されている。PVPの抗血栓性に影響を及ぼす要因を検討し、さらにPVPよりも抗血栓性の高い新規ポリマーの開発を行った。新規ポリマーにおいては、ポリマー周囲の水(吸着水)の運動性がタンパク質周囲の水の運動性と近い場合に血小板が付着しにくいことを見出した。新規ポリマーは水中でPVPよりも膨潤しており、中性子準弾性散乱測定から新規ポリマー周囲の水和の拘束が緩和され、運動空間が大きくなっていることが示された。当該ポリマーについては人工腎臓などの医療材料に展開しており、その状況についても紹介する。
  • 岩﨑 泰彦
    2025 年40 巻3 号 p. 187-196
    発行日: 2025/07/25
    公開日: 2025/10/25
    ジャーナル フリー
    リンは生体を構成する六大元素の一つであり、さまざまな生体分子に含まれている。本稿では代表的なリン含有生体分子であるリン脂質と核酸の構造から着想を得た2種類のポリマーを利用して薬物キャリアを設計する試みについて紹介する。中性のリン脂質に倣い合成されたMPCポリマーが非特異的なタンパク質吸着を抑制することはよく知られている。この特徴がステルス性に優れた薬物キャリアを創出するために有効に機能する。さらに、MPCポリマーは広範な脂溶性薬剤を可溶化できる点においても優れている。一方、核酸に倣ったポリリン酸エステル(PPE)は新たな分解性ポリマーバイオマテリアルとして注目されている。多彩な分子設計を許容するPPEを利用した骨ターゲティングや経皮吸収薬物輸送について、筆者らの研究成果を交えながら紹介する。
  • 森本 展行
    2025 年40 巻3 号 p. 197-207
    発行日: 2025/07/25
    公開日: 2025/10/25
    ジャーナル フリー
    双性イオン型ポリマーは高い水和性と生体適合性を備え、タンパク質や核酸との非特異的相互作用を抑制する機能をもつ。本稿では、水和構造や表面特性と生体分子との相互作用に焦点を当てた最新の知見を概説し、薬物送達システム(DDS)への応用展開を紹介する。さらに、実験と分子シミュレーション、計算機科学的アプローチを統合した材料設計の展望についても論じる。
  • 上田 一樹
    2025 年40 巻3 号 p. 208-215
    発行日: 2025/07/25
    公開日: 2025/10/25
    ジャーナル フリー
    ポリサルコシン(PSar)は、非イオン性・高親水性・低免疫原性といった特徴を併せもち、ドラッグデリバリーシステム(DDS)に適した高分子である。本稿では、PSarの化学構造と生体適合的特徴について概説する。筆者は、これまで行ってきたラクトソームおよびリポソームを用いた免疫評価研究をもとに、鎖長や表面被覆密度、接続様式といったPSar修飾の構造設計が免疫原性に与える影響を系統的に明らかにした。これにより、次世代DDS設計におけるPSarの有効性と設計自由度の高さが実証された。
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