抄録
光応答性高分子マテリアルはin vivoでの標的細胞ターゲティングをはじめ,細胞膜透過・各種細胞膜オルガネラ膜透過という細胞内ナビゲーション,さらにドラッグリリースとプロドラッグからの薬効発現スイッチなどにも応用可能である.今後,マテリアルそのものに生体適合性や生分解性などを付与した生体にやさしい素材の開発とともに,改善と進展が目覚ましい光照射技術がシンクロナイズすることで,薬剤機能による標的化と光応答性デリバリーシステムからなるダブルターゲティングDDSが臨床へ寄与する日が近い将来に訪れるであろう.