Drug Delivery System
Online ISSN : 1881-2732
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特集 “微粒子製剤による薬物経肺デリバリー” 編集 : 岡本浩一
経肺デリバリーのニーズと臨床応用
呼吸器感染症を中心に
柳原 克紀掛屋 弘河野 茂
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2009 年 24 巻 5 号 p. 507-513

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抄録
気管支喘息に対して吸入療法が以前から行われており,その有効性は確立している.耐性菌の増加と新規抗菌薬開発の遅滞により,新しい治療戦略が求められている.代表的なものとして,抗微生物薬の吸入療法があり,薬物を肺局所に到達できることから臨床効果が報告されるとともに基礎研究も進められている.
本稿では,(1) 緑膿菌慢性気道感染症に対するアミノ配糖体の吸入療法とその最近の進歩,(2) 侵襲性肺アスペルギルス症に対するアムホテリシンBリポソーム製剤(L-AMB)の吸入療法について概説する.
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© 2009 日本DDS学会
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