Drug Delivery System
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特集 “難経皮吸収性薬物とワクチンの経皮デリバリーへのチャレンジ” 編集:杉林堅次
経皮ペプチド、タンパク質、DNAワクチンデリバリーの実用化にむけて
瀬尾 尚宏珠玖 洋
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2012 年 27 巻 3 号 p. 194-201

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抄録
がんや新興の感染症などの重大疾患では、効果的でしかも安全と簡便さを兼ね備えたワクチン法及び抗原デリバリーシステムの開発が急務の課題となっている。皮膚にはその表皮及び真皮層に、がんや病原体への免疫監視に必須なT細胞を介した免疫応答を強力に惹起できる樹状細胞と呼ばれている抗原提示細胞が高密度で常在しているため、エピトープ(抗原決定配列)ペプチド、エピトープ配列を含むタンパク質、エピトープをコードしたDNAやRNA抗原のワクチンデリバリーのための最適組織であり、近年がんや感染症を始め種々の新規ワクチン法での応用が期待されている。
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© 2012 日本DDS学会
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