Drug Delivery System
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特集 “コントロールドリリースの臨床的価値と新たな方向性”  編集:佐久間信至
経口コントロールドリリース製剤技術を用いた製品開発と最近の動向
近藤 啓迫 和博
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2016 年 31 巻 3 号 p. 210-218

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抄録
現在、経口コントロールドリリース技術を適用した製品は、DDS製剤全体の中核を担っており、薬物治療に大いに貢献している。医療現場が医薬品に求める機能が多様化し、製品の少量多品種化が進むことが予測される一方で、科学の進歩にともない、コントロールドリリース製剤技術は特殊技術から汎用技術へと移りつつある。今後もコントロールドリリース製剤技術が貢献を続けるためには、従来とは異なる視点から製品価値を創造することが求められる。本稿では経口コントロールドリリース製剤の開発状況を概観した後、薬物乱用防止、アドヒアランスの改善、ドラッグ・リポジショニング、リフォーミュレーションを切り口として、経口コントロールドリリース製剤技術が創り出す新たな価値について触れてみたい。
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© 2016 日本DDS学会
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