抄録
ジフェリケファリン酢酸塩(製品名:コルスバⓇ静注透析用シリンジ17.5μg、同25.0μg、同35.0μg)は、米国Cara Therapeutics社が開発した新規静脈投与のκオピオイド受容体作動薬である。本邦では丸石製薬株式会社が2013年4月に日本における開発を開始し、2017年3月からキッセイ薬品工業株式会社と共同で臨床試験を実施した。既治療のそう痒症を有する血液透析患者を対象とした国内第Ⅲ相臨床試験で有効性および安全性が確認されたことから、製造販売承認申請を行い、2023年9月に「血液透析患者におけるそう痒症の改善(既存治療で効果不十分な場合に限る)」を効能または効果として承認を取得、同11月に薬価収載、同12月に販売を開始した。本剤は透析終了時の返血時に透析回路静脈側より注入するプレフィルドシリンジ製剤であり、水分摂取制限や嚥下機能低下に影響されず、医師の管理のもと投与が可能である。