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Tissue engineeringをベースとした組織再生誘導治療
動脈瘤の再生誘導カテーテル治療
宮本 享川上 理波多野 武人山田 圭介田畑 泰彦
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2005 年 20 巻 2 号 p. 118-127

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抄録
現在, 脳動脈瘤治療に用いられている白金製コイルは瘤内に物理的に充填するものであるが, 瘤の頸部を完全に閉塞できないことや, 時間経過によりコイルの間に隙間が出来ることによる瘤の再形成(coil compaction)という問題があり, 臨床上解決しなければならない問題がある. そこで, 動脈瘤内部を細胞, 組織成分などの基質化により塞栓することが出来れば理想的な治療と考え, 現在までに動脈瘤内の線維器質化を促進させる実験を行ってきた. 筆者らは, 動脈瘤内でbasic fibroblast growth factor(bFGF)を徐放し, 瘤内血栓を器質化し動脈瘤の治癒を促進する塞栓物質の研究開発を行っている. さらに, 自家組織由来線維芽細胞を播種したコイルを利用した動脈瘤の治癒を促進させる研究も行っている. ここでは, これらの実験を紹介するとともに脳動脈瘤に対する血管内治療の現状·問題点および今後の展望について述べる.
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