抄録
昨今の流通環境や消費環境の変化を受けプライベートブランド(PB)に対する注目度が高まっている。小売のPB戦略は消費者ニーズの多様化に応えるために階層化した商品開発・品揃えが行われ、企業・商品ごとに独自のコンセプトを打ち出すようになった。かつては「安価だが質が劣る」と評されていたPBだが、低価格PBにおいても品質面でも信頼性でも消費者に受け入れられている。物価高と所得の先行きが不透明な環境で、消費者はPBに低価格を求めるが、「価格以上の価値」を実感させることができるPBが、小売業のPB戦略において、ますます重要な位置づけを占めるだろう。