電気製鋼
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Ca複合快削鋼の疲労特性
丹羽 祐久
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1973 年 44 巻 1 号 p. 57-63

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抄録

S48Cをベースとして,これにCa, PbおよびSの快削成分を2種または3種複合添加した快削鋼について,この鋼を一体鍛造クランクシャフトに使用する場合に,要求される各種の強度特性が基本鋼に対して,どの程度の水準にあるかを試験した。
また,複合快削鋼製クランクシャフトの曲げ疲労試験を行ない,丸棒試験片による結果と比較した。
その結果Ca, Pb, Sを複合添加した快削鋼の疲労強度は基本鋼に劣るが,その差は大きくなく設計技術,製造技術によって充分にカバーしうることが明らかとなった。
Ca-Pb-S鋼は,すぐれた被削性を有しており強度が多少基本鋼より劣る点をカバーできればクランクシャフトの用材として実用化しても何ら問題はない。

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