日本皮膚科学会雑誌
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症例報告
漸増運動負荷試験で重症コリン性蕁麻疹の診断に至った2症例
矢野 温子杉山 晃子岡部 公樹福嶋 健人岸川 禮子中原 剛士
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2024 年 134 巻 11 号 p. 2871-2875

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抄録

コリン性蕁麻疹は重症例では血管性浮腫,アナフィラキシーショックに至ることがあり,確定診断と重症度の確認が必要である.我々は,アナフィラキシー症状を呈した20代の重症コリン性蕁麻疹を2例経験し,負荷試験で診断を確定し,重症度の確認を行った.2例ともアトピー性皮膚炎を合併しており,湿疹部位に症状が強かった.また,気管支喘息や食物アレルギーの合併も認め,コリン性蕁麻疹の診断・治療および管理においては,確定診断と併存疾患のコントロールが重要である.

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© 2024 日本皮膚科学会
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