日本皮膚科学会雑誌
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最新号
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新・皮膚科セミナリウム 汗の診療最前線
  • 大嶋 雄一郎
    2026 年136 巻6 号 p. 1169-1176
    発行日: 2026/05/20
    公開日: 2026/05/20
    ジャーナル 認証あり

    多汗症に対するA型ボツリヌス毒素局注療法は発汗量に合わせて投与量を考慮する必要がある.頭部・前額部多汗症に対するA型ボツリヌス毒素局注療法は臨床研究の結果から,投与2週後より発汗量の著明な低下がみられ,一過性で軽度の眼瞼下垂を一部に認めたが,比較的安全に施行することができた.換気カプセル法で発汗量の有効性が消失した時点でも,A型ボツリヌス毒素局注部の中心は同心円状に発汗抑制効果が一部保持されており,HDSS,DLQIが低値である理由と考える.

  • 室田 浩之, 早稲田 朋香, 村山 直也
    2026 年136 巻6 号 p. 1177-1182
    発行日: 2026/05/20
    公開日: 2026/05/20
    ジャーナル 認証あり

    発汗異常は,多汗・無汗といった量的異常のみならず,色汗やsticky palmにみられる性状変化,暑熱や運動時の皮膚感覚異常,さらには血管反応との関連など,きわめて多彩な臨床像を呈する.これらはしばしば自律神経障害,内分泌・代謝疾患,脊椎病変,皮膚疾患,薬剤,手術既往など身体内部の異常を反映しており,診断学的価値は高い.本総説では,筆者が経験した雑多な発汗異常症例を体系的に整理し,続発性多汗症・続発性無汗症,血管性発汗異常,そして比較的ニッチなsticky palmに至るまで,発汗評価がどのように鑑別診断の道筋を形づくるかを概説する.あわせて当施設で行っている発汗検査の実際と,症例ごとに診断へ至った臨床思考プロセスを提示し,日常診療で遭遇する発汗異常を理解する上で有用な視点を提供したい.

  • 飯田 忠恒, 沖山 奈緒子
    2026 年136 巻6 号 p. 1183-1189
    発行日: 2026/05/20
    公開日: 2026/05/20
    ジャーナル 認証あり

    特発性後天性全身性無汗症は若年男性に突然発症し,体温調節障害をもたらすだけでなく,コリン性蕁麻疹や皮膚疼痛症状をしばしば伴い,患者の生活に大きな制約をもたらす.ステロイド治療に反応することから,免疫系の過剰な活性化が病態に関与していることが想定されているが,ステロイド治療に抵抗性あるいは再燃を繰り返す患者も多い.本症の病勢や治療成績は季節の影響を受けることにも留意して診療にあたる必要がある.

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