日本皮膚科学会雑誌
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アトピー性皮膚炎の血管生理の研究 Ⅰ.アトピー性皮膚炎における各種抗原による皮内反応について
木下 正子
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1964 年 74 巻 12 号 p. 751-

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抄録
アレルギー性疾患の皮膚反応は1865年に,Blackleyによつて始めて枯草熱について記載され,更に1868年,Hyde Salterも同様の報告を提出している.次いで1912年に至り,O. Schlossがこの皮膚反応を系統的に種々のアレルギー性疾患の診断に応用し,その後Walker,Go-odale, Cooke及びCocaらによつてこの皮膚反応は追試されるに及んで,アレルギー性疾患における抗原の検索に対して臨床上有力な診断法の1つになつた.欧米諸国では,この抗原エキスが多数市販されており,一般に診断の一助に応用されているか,わが国においては従来抗原エキスの市販されているものがなく, 各自アレルギー研究者が自ら抗原エキスを調製するため,相互の成績の比較か困難であり,又皮膚反応の成績の発表も比較的少なかつた,最近鳥居薬品で調製し蛋白量の定量してある抗原エキスの入手の機会を得たので,これを利用しアトピー性皮膚炎について皮内反応を行なつた.そして従来のアトピー性皮膚炎に対する抗原の意義についての考察と共に,皮内反応による陽性率の検討及び皮内反応陽性と食餌性抗原の臨床的,病因的意義について追試的意味を含めて検討を試みた.
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© 1964 日本皮膚科学会
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