日本皮膚科学会雑誌
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皮膚科領域におけるProteino-Lipido-Glycogramの研究 第1篇 血清におけるProteino-Lipido-Glycogramについて
沖田 和男
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1964 年 74 巻 9 号 p. 485-

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抄録
血漿蛋白分劃の定量的電気泳動法がTiselius(1937)により完成されて以来,皮膚科領域でもこの方法による報告は数多くある(Robert,Leinbrock,太藤,福代,平岡).しかしBraun-Falco,Weber(1954)が或る種の皮膚疾患では表皮と真皮の境に大量の中性糖蛋白が沈着し,又それが皮膚附属器管周囲に見出される際には血中糖蛋白が著しく減ずることを記述して以来,皮膚科分野においても複合蛋白の問題がにわかに脚光をあびてきた.しかしこれに関してはAlexander,Matras,森田の報告がみられるだけで,まだ殆ど未開拓の分野といつてよい.そこで余は今回先ず各種皮膚疾患を対象に,血清の複合蛋白,なかんずく糖蛋白,脂蛋白がいかなる状態にあるか,次いで水疱形成皮膚疾患における水疱内容のそれが血清のそれといかに異なるか,更には動物について皮膚組織における複合蛋白を,濾紙電気泳動法によりProtei-no-Lipido-Glycogramを作製しそれぞれの各分劃を測定し,いささか新しい知見を得た.以下本第1篇は専ら血清について得た成績である.
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© 1964 日本皮膚科学会
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