抄録
かつて痙唐の病原菌とされた Corynebacterium acnes は,現在では代表的な皮膚常在菌の1つと考えられている.近年,優れた嫌気培養法の開発が進むにっれ,嫌気性菌への関心が高まってきている. 今回著者は,嫌気ヂャーを併用するスチールウール法により痙瘡病巣より嫌気性グラム陽性無芽胞梓菌を分離し, Corynebacterium acnes と同定し得る条件を検討した.従来の形態学的並びに生物学的方法に加え,Corynebacterium acnes がpropionic acid を産生する性質を重視し,分離菌の培地内醗酵産物を Gas liquidchroraatography で分析する方法を用いてその禎討を行った.