日本皮膚科学会雑誌
Online ISSN : 1346-8146
Print ISSN : 0021-499X
ISSN-L : 0021-499X
悪性黒色腫のphase-synchronizationに関する基礎的研究 III, PUVAによる細胞周期の変動
島田 真路川島 真渡辺 晋一山田 清溝口 昌子堀 嘉昭久木田 淳
著者情報
ジャーナル 認証あり

1980 年 90 巻 9 号 p. 833-

詳細
抄録
ヒト悪性黒色腫細胞(SEKI, II)に対する, PUVA の増殖抑制効果ならびに細胞周期の変動に及ぼす効果を in vitro で検討した. 8-methoxypsoralen (8MOP)0.1μg/ml+UVA 1J/黴€3 群で増殖抑制効果が認められ,8MOP 1μg/ml+UVA 3J/黴€3 群では著明な殺細胞効果が認められた.また 8MOP 0.1μg/ml+UVA 1J/黴€3 群では.24時間から72時間まで G2M 期への持続的蓄積を.8MOP 0.1μg/ml+UVA 3J/黴€3 群では.early S phase への持続的蓄積を認めた. PUVAは主として S 期に作用を及ぼし S ~ G2M 期で細胞周期を停止させる作用をもつと考えられる.この PUVA による細胞周期の変動は,アルキル化剤である ACNU のそれとほぼ同様であり,作用機序の点で類似すると思われる.また, PUVA.による効果発現には暗反応が重要であるが,これは第I報で報告した DTIC + UVA の殺細胞効果発現と同様であった32),
著者関連情報
© 1980 日本皮膚科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top