抄録
近年のデジタルプラットフォームの発展に連れてゲームの遊びは個人的なものから広く共有されるものになった。とりわけ、これまで主に参考資料やパラテキストとして認識されてきた実況動画・プレイ動画配信プラットフォームが、ゲーム文化の中心的な場になったと言っても過言ではない。本発表は、アジアの状況を視野に入れる第一歩として、人気ゲーム『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』(任天堂2023)と、『ストリートファイター6』(カプコン2023)がYouTubeで日本語、韓国語、中国語、英語でどのように遊ばれているかを、動画内容とユーザーのコメントを中心に分析・考察する。