本研究は、日本に住む青少年のオンラインゲームのプレイ時間と関連する問題を調査するため、調査を実施することを目的とした。オンライン調査会社TesTee に登録し、参加に同意した12~18 歳の9,732 名が調査に参加した。そのうち、毎月のお小遣いが10 万円以上であると報告した者と、毎月のゲーム内購入が10 万円以上であると報告した者の、合計33 人の参加者のデータを外れ値として除外し、9,699 人を分析対象とした。参加者には、人口統計学的情報、ゲームプレイ時間、1 日の勉強時間と睡眠時間を尋ねた。各変数の記述統計量を算出した結果、オンラインゲームに費やした平均時間は、平日が88.74 分(SD = 106.66)、週末が125.50 分(SD = 144.79)であり、約22%がIGD のカットオフ基準を超えていた。また、ゲームを全くプレイしない青少年も一定数存在することが明らかになった。今後、ゲーム種類の影響や健康なプレイヤーの特徴を研究し、標準データを活用した予防教育の開発が求められる。
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