日本デジタルゲーム学会 年次大会 予稿集
Online ISSN : 2758-6480
第9回 年次大会
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口頭セッション4 : e-sports
eスポーツ選手が抱える愁訴と鍼灸治療の有用性の検討
プロゲーマーに対するインタビュー調査
*平松 燿*高梨 知揚*矢嶌 裕義*高山 美歩*Crystal L. Patil*Judith M. Schlaeger*高倉 伸有
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キーワード: eスポーツ, スポーツ, 健康, 鍼灸
会議録・要旨集 オープンアクセス

p. 50-53

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抄録
一般スポーツ選手の多くは、健康管理やコンディショニングのため鍼灸治療を受けている。eスポーツ選手も同様に、その競技特性による様々な愁訴を抱えていることから、鍼灸治療が適応になると思われる。しかし、eスポーツ領域での鍼灸治療に関する研究報告はこれまでにない。 そこで鍼灸を受療するプロeスポーツ選手2名にグループインタビューを行い、eスポーツ選手が抱える愁訴やe スポーツ領域における鍼灸治療の有用性について検討した。その結果、ゲーム特性、練習環境、生活状況が選手の心身の不調をもたらし、ゲームプレイに悪影響を及ぼしていることがわかった。一方、鍼灸治療はこのような状況下で痛みを中心とした筋骨格系愁訴の改善に寄与し、ゲームプレイに好影響を与える可能性が示唆された。今後はスポーツ領域における鍼灸治療の有用性について科学的な検証が必要だと考える。
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© 日本デジタルゲーム学会
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