抄録
Troglitazoneの4種類の立体異性体についてKKマウス,RFVLマウス,雌雄F344ラット,カニクイザルおよびヒト肝ミクロソームおよびサイトゾルによる硫酸ならびにグルクロソ酸抱合反応について検討した.Thiazolidinedione環5位は抱合反応においてこの部位の立体異性体間で差が見られなかったので,2位での立体異性体2S(5R/S)体,2R(5R/S)体間について比較した.
その結果,1.硫酸抱合反応速度には大きな種差は認められなかった.立体異性体の基質選択性は2S>2R体であった.ラットについては性差があり,雄は雌の約2倍であった.
2.グルクロン酸抱合反応速度はマウスおよびサルでは速く種差が認められた.立体異性体間の基質選択性は,KKマウスでは2R>2S体であったが,他の動物およびヒトでは2S>2R体であった.