2017 年 27 巻 p. 149-154
オープンキャンパスの入試広報としての有用性を検証するため,2010~2014年に鳥取大学で実施したオープンキャンパス参加者の鳥取大学への入試動向(志願,受験,合格,入学)を調査した。オープンキャンパス参加者の翌年度入試の志願率と受験率は20%台後半,合格率と入学率は10%程度で,参加の翌年度の入試だけでなく,数年後の入試にも一定数の志願者が存在したことから,オープンキャンパスが入試広報として有用であると考えられた。また,合格者に対するオープンキャンパス参加者の割合を入試方式で調べると,実施時期の早い入試方式では参加率が高かった。さらに,オープンキャンパス参加者の合格率を入試方式で調べると,後期日程が他の入試方式と比較して低かった。