2020 年 30 巻 p. 1-7
佐賀大学では,2019年度の理工学部と農学部の学部改組に合わせ,2021年度の入試改革を先取りして一般入試に特色加点制度を導入した。これは志願者本人が記載する資料等を通じて主体性等に関わる側面を評価するものである。しかし,受験者層が限定的なAO入試や推薦入試とは異なり,多くの受験生を対象とする一般入試での導入は慎重に進める必要がある。特に生徒の進学指導を担当する高校教員の理解を得ておくことは不可欠である。筆者らは,高校訪問を通じて特色加点に対する高校教員の捉え方を把握するとともに,同制度の考え方や意義について周知活動を行った。本稿では,高校教員の反応や認識の変容および試験の実施結果について報告する。