動物臨床医学
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Case Report
豚生体弁を用いて僧帽弁置換術を行った犬の1手術例
高島 一昭曽田 藍子田中 綾山根 義久
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キーワード: , 人工弁置換術, 豚生体弁
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2007 年 16 巻 4 号 p. 119-124

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抄録
実験的に僧帽弁逆流症を作製し,7年間観察した慢性僧帽弁逆流症モデル犬に対して,生体弁を用いた僧帽弁置換術を実施した。生体弁は我々が開発したグルタールアルデヒド処理およびエポキシ化合物であるデナコール処理を行った豚大動脈弁を用いた。僧帽弁置換術は,左側第5肋間よりアプローチを行い,人工心肺装置による体外循環下で心停止させ左房切開にて行った。術後,1カ月間は抗血栓薬を使用したが,その後は全ての投薬を中止した。術後12カ月の現在,人工弁逆流も認められず,臨床的にも良好に経過している。
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© 2007 動物臨床医学会
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