動物臨床医学
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特別寄稿
症例報告
  • 北野 優香里, 酒巻 大策, 神津 善広
    2019 年 28 巻 4 号 p. 135-139
    発行日: 2019/12/25
    公開日: 2020/12/25
    ジャーナル フリー

    咽喉頭および食道内異物と診断された犬75症例において各種検討を行った。その結果,小型犬種が占める割合が高く,異物の閉塞部位は食道尾側が最も多く,内視鏡処置による異物摘出成功率が高かった。過去の報告に比較して,異物は骨類が少なく,犬用おやつ製品や果物や野菜類が8割以上を占めたことから,異物による組織損傷は比較的軽度であり,重度な併発症は少なかった。

  • 佐橋 悠, 北野 優香里, 神津 善広, 日笠 喜朗
    2019 年 28 巻 4 号 p. 140-143
    発行日: 2019/12/25
    公開日: 2020/12/25
    ジャーナル フリー

    症例は雑種猫,7歳,避妊雌で呼吸が苦しそうであることを主訴に来院した。飼い主が帰宅した際,呼吸が苦しそうであり,流涎を呈しているのを発見した。飼い主は外出前に防水スプレーを屋内で噴霧したとのことであった。胸部X線検査では肺野の不透過性亢進および気管支肺胞パターンが認められた。稟告,症状および画像所見から防水スプレーガス吸引による急性肺傷害と診断し,入院治療を開始した。酸素室内にて静脈点滴を行い,エンフロキサシン 5 mg/kg,SID,アンピシリン20 mg/kg BID,マロピタント 1 mg/kg, SIDおよびプレドニゾロン 1 mg/kg SIDを投与した。第4病日には流涎も止まり,食欲も回復した。第17病日には画像所見も改善した。本症例は,防水スプレーガスの直接吸引だけではなく,防水スプレーガス含有の熱分解産物が関与し,悪化した可能性がある。防水スプレー使用の際は,スプレーガスの直接吸入だけではなく, 取り扱う環境にも注意を引き払うべきである。

短報
  • 山田 さとみ, 関 瀬利, 山谷 吉樹, 手島 健次, 亘 敏広
    2019 年 28 巻 4 号 p. 144-149
    発行日: 2019/12/25
    公開日: 2020/12/25
    ジャーナル フリー

    上部消化管内視鏡を実施した犬を血漿アルブミン(Alb)濃度から3つの群に分類し全身麻酔管理について比較検討を実施した。膠質浸透圧では3群間に有意差が認められたものの, 麻酔中の心拍数, 平均動脈血圧, 呼気終末二酸化炭素分圧, 直腸体温, 呼気終末イソフルラン濃度, 麻酔導入に必要なプロポフォール投与量, 覚醒時間, ドパミンおよび輸液投与速度については3群の間に有意差は認められなかった。本麻酔法における心拍数, 平均動脈血圧の管理について血漿Alb濃度が1.0〜3.2 g/dlの範囲では低Alb血症による明らかな影響は確認されなかったが, 低Alb血症の症例群にはドパミン投与が有効である可能性が示唆された。

資料
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