財団法人鳥取県動物臨床医学研究所
2009 年 18 巻 3 号 p. 75-78
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猫が難産を主訴に来院した。母猫の陰門から,すでに死亡している胎子の後躯が下垂していた。用手にて牽引を試みたが摘出は不可能であった。麻酔下で開腹し腹腔内から圧迫し摘出した。娩出子の頭部は正常より大きく,1つの頭部に2つの顔面がある一頭二顔体であった。耳が2つ,目が4つ,鼻が2つ,口腔が2つ,舌が2つであった。左右の口腔は吻側に隔壁があるが,奥では仕切られておらず連絡していた。また,左側の口腔には硬口蓋から軟口蓋にかけての大きな口蓋裂がみられた。
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