調査資料の分析において,収集したデータ頬を,その内容に従って幾つかのグループに分けて分析しなければならない場合,そのための分類作業を簡易化し,時間と経費の節約のため,統計理論で用いられている数量化III類を用いた自動分類が可能ではないかと考え,昨年世田谷区の広報紙「せたがや」11月1日号の記事の分析に当り,記事相互間の関係を,同時に読んだ人の数,または同時に読まなかった人の数で表わし,数量化III類を用いて,記事内容を表現する2次平面に投影することにより,自動分類に成功した。本論文はその過程の報告である。