21世紀東アジア社会学
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特集 1 ポストコロナ時代の東アジア
新型コロナウィルス感染拡大のカザフスタンと中国の関係に与える影響
ヌルガリエヴァ リャイリャ
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2021 年 2021 巻 11 号 p. 89-106

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抄録

 新型コロナウィルス感染拡大により、中国は中央アジアでの影響力を強め、中国とカザフスタンの間の経済協力を拡大することができた。感染症拡大発生以降、世界貿易が減少した一方で、カザフスタンと中国の間の相互貿易、特に輸出は増加した。2020年上半期では、2019 年の同時期と比較して、20%増加し、48 億ドルに達した。感染防止対策および検疫措置中に最も需要の高い産業である食品産業の量も34.2%増加した。さらに、中国は、カザフスタンがコロナと直面したときに支援と援助を提供した最初の国だった。経済問題を解決し、感染症が引き起こした景気後退を解決するために、カザフスタンは、ロシア経済も石油価格の下落による景気後退を経験していたため、中国との経済協力を緊密化した。本論文は、シルクロード経済帯の設立以来、そして今日、カザフスタンと中国の間の経済関係に起こった変化を特定して分析すること、そしてカザフスタン政府と人々が新型コロナウィルス感染拡大にどのように対処しているかを示すことを目的としている。

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© 2021 日中社会学会
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