応用生態工学
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事例研究
和歌山県荒見井水路の改修にともなうリュウノヒゲモ群落保全の取り組み
角野 康郎安田 忍大亦 昌史衣笠 浩二
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2008 年 11 巻 1 号 p. 103-106

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抄録

和歌山県荒見井水路の改修工事にあたり,環境配慮対策として同水路に生育する絶滅危惧水生植物リュウノヒゲモを保全する対策がとられた.水底の土砂が流失しないように土砂止工を施して土砂を貯め,そこにリュウノヒゲモを移植した.現地土に砕石や割栗石を混ぜるなどの工夫をした5つの試験区を設けたが,いずれの試験区でもリュウノヒゲモ群落は良好な状態で再生した.土砂止工が土砂の流失を防ぎ,リュウノヒゲモの再生を可能にした事例として評価できる.

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© 2008 応用生態工学会
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