経済教育
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Print ISSN : 1349-4058
論文
公正で持続可能な社会から,暮らしを考える
力丸 剛
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2016 年 35 巻 35 号 p. 119-123

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抄録

地球温暖化は,その原因の一端をたどっていけば,私たちの「過度な消費と生産」に行きつく。故に,その解決のためには個々人として,まず

①「必要なのか,欲しいのか」を明らかにすること

②「現在・過去・未来という長い時間軸」を活用し,切実な自分事として受け止めること

③従来から持っていた見方・考え方に例えば「効率」と「公正」というような「概念的枠組みからの見方・考え方」を重ね合わせ,的確な解釈の基に,批判的に思考・判断し,表現する力を身に着けること

が重要であると考える。その上で,「公正で持続可能な社会」の形成を目指して,「経世済民」を念頭に,民主的合意に基づき,誰かが不利益を被っていない社会,「将来世代の幸せを先取りしない(持続可能な)社会」をキーワードに,骨太のスキームをしっかり確立することが求められているのである。

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© 2016 経済教育学会
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