大学教育における具体的な成果を示すものとして資格取得は意義があると考えられている。本研究では経済・経営系学部における資格取得に関する学生の意識と,就職に関してどのような資格が有効であると認識しているかを椙山女学園大学現代マネジメント学部において実施したアンケート調査に基づいて考察する。その結果,①大学生にとって資格は就職に役立つものであり,就職での活用と取得のための労力や費用のバランスを採って資格取得を目指している,②必ずしも経済や経営の知識を活かした資格を取得している訳ではない,③資格を仕事に活用するのではなく履歴書に書くためだけのものになってしまっている傾向がある,ことが示された。