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経済産業省では,2022年8月,蓄電池産業戦略検討官民協議会において,「蓄電池産業戦略」を取りまとめ.蓄電池の製造基盤の確立に向け,国内外における製造能力の確保や,この実現に必要な資源量の目安,蓄電池人材の育成・確保等についての目標を提示している.蓄電池産業戦略とりまとめと同じタイミングにおいて,蓄電池に係る人材の育成・確保のため,蓄電池関連産業が集積する関西エリアを中心に,目指すべき人材像を具現化するとともに,そのために必要な取組について検討を進めるべく,「関西蓄電池人材育成等コンソーシアム」を設立した.近畿経済産業局が,一般社団法人電池工業会(BAJ),一般社団法人電池サプライチェーン協議会(BASC)とともに,本コンソーシアムの事務局を務め,産業界,教育機関,自治体,支援機関等(2023年9月現在:43機関)が参画している.本コンソーシアムでは,産学官が抱える人材育成・確保に係る現状と課題を共有した上で,目指すべき人材像の具現化を図るとともに,蓄電池に係る人材育成・確保の取組について講じるべき取組等を検討し,2023年3月に「バッテリー人材育成の方向性」を発表した.本日は,蓄電池産業戦略及びバッテリー人材育成の方向性の概要及び進ちょくについて説明する.