抄録
本論文は,スウェーデンにおいて,sustainabilityとwell-beingの統合がどのように進められているかを考察することを目的としている。この目的に即して,まずsustainabilityとwell-beingに関連する先行研究をレビューし,両者の統合に重要とされる概念として,統合的ビジョン,社会的正義,自由の倫理,自然の価値の4点を確認する。続いて,スウェーデンの国レベルでの環境法典や国家戦略,地方自治体レベルではマルメ市の環境プログラムを取り上げ,これら4点がいかに組み込まれているのかを分析する。最後に,マルメ市のプロジェクトを事例考察し,持続可能でwell-beingが高い社会の実現に,4点がいかに寄与しているかを考察する。