抄録
環境政策では,科学や被害者の声が政策の礎となってきた歴史がある。特に,気候変動のような世界的な環境問題については,国際的な科学コミュニティが国際枠組みや各国の環境政策に影響を与えてきた。2025年6月には,化学物質,廃棄物及び汚染に関する政府間科学・政策パネル(ISP-CWP)が設立された。それぞれの分野の第一線の行政官の視点から,これまでの気候変動や生物多様性においての政府間パネルが果たしてきた役割を振り返りながら,ISP-CWPの活動への展望と期待を語っていただいた。また,政府が関与するパネルの意義,人材育成の重要性についても指摘がなされた。