2026 年 21 巻 1 号 p. 44-55
本研究の目的は,次期学習指導要領改訂に向けて,地誌学習の在り方が注目される今,生徒が主体的に地域像をとらえていくことを可能にする地誌学習導入単元の在り方を提案することにある.ドイツ人地理学者のヴァルデンガが整理した4つの空間概念の考え方を活用しながら,中国を事例として,生徒が持つ既有の知識やイメージを出発点とする単元開発・授業実践を行った.このアプローチにより,地域区分の意味を考えながら,生徒たち自らが地域像を構成してゆく生徒主体の「開かれた」地誌学習の1つの在り方を示すことができた.