主催: 社団法人エレクトロニクス実装学会
近年,ユビキタス社会を実現する有力な通信手段として,3.1-10.6GHz の帯域を利用するUWB通信技術に注目が集まっている.UWB 通信には広帯域アンテナが必要とされるが,電子機器への実装を考えると,この広帯域アンテナを電子機器角部に配置し,電子機器の筐体形状に合わせてアンテナ形状も折り曲げた形状とする必要があると考えられる.本稿では,過去に提案されたUWB用半円台形不平衡ダイポールアンテナを折り曲げ構造とした場合の特性変動について検討した.その結果,曲率半径10mmの急な曲面に沿って折り曲げた場合でも,3-12GHzにおいてVSWR≦2となり,安定したVSWR特性が得られることを確認した.