主催: 社団法人エレクトロニクス実装学会
我々はKTN(KTa1-xNbxO3)結晶用いた高速光スキャナおよびその応用に関する研究を行っている。本光スキャナは電気光学効果による光偏向現象を利用しているため、従来の機械的なスキャナと比較し高速かつ柔軟な動作が期待できる。本稿では、まず、KTN光スキャナの高速動作に至る現象解析、動作制御について報告する。続いて、高速スキャン特性を利用して波長掃引光源を開発し、繰り返し周波数200kHzを実現した結果を報告する。本光源はOptical Coherence Tomography (OCT)への適用を目的としたものであり、OCTシステムへ導入した結果についても報告する。