学会誌JSPEN
Online ISSN : 2434-4966
原著
新規格経管栄養器具(ISO 80369-3)における細菌汚染の経時的変化の検証
古屋 宏章石野 敬子熊木 良太岸本 桂子倉田 なおみ
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キーワード: ISO80369-3, 細菌汚染, 経腸栄養
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2020 年 2 巻 5 号 p. 316-326

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抄録

【目的】経腸栄養分野の相互接続防止コネクタがISO80369-3(以下,ISO規格と略)に変更される.栄養剤投与を模した装置を作成し,細菌汚染について国内規格と比較し,さらに変換コネクタをつけて実験的に検証した.【方法】装置に栄養剤を1日2回14日間注入し,フラッシュした精製水を試料として培養後,細菌数の測定および菌種同定を行なった.変換コネクタは連日使用,毎日洗浄,毎日交換の3群で比較した.【結果】細菌数が104 CFU/mLを超えたのは両規格とも9日目で,変換コネクタ使用時は7日目であった.下痢や敗血症に関連する細菌が同定された.変換コネクタの3群間に違いはなかった.【考察】両規格とも9日以降で細菌性有害事象の可能性が高まるが,ISO規格への変更は細菌汚染に影響しないと考えられる.日常臨床とは異なる実験モデルであるが,変換コネクタを用いる場合は細菌汚染に注意する必要性が示唆された.移行時期には極力ISO規格と国内規格を混在させないことが望ましい.

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© 2020 一般社団法人日本臨床栄養代謝学会
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