日本液晶学会討論会講演予稿集
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2004年 日本液晶学会討論会
セッションID: PB12
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強誘電性を示す常磁性キラル有機ラジカル液晶の合成と磁場・電場応答性
*伊熊 直彦田村 類下野 智史河目 直之玉田 攻酒井 尚子山内 淳青木 良夫野平 博之
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抄録

強誘電性と常磁性の双方を有する液晶は、巨視的な分極Pが磁化Mと相互作用し磁気電気効果が生ずる可能性がある。本研究では、キラルな有機ラジカルを液晶コアに組み込むことで、常磁性と強誘電性を発現する液晶の合成を目指した。その結果、合成した化合物のある光学活性体において、53-75℃の範囲でSmC*相を示した。三角波法による自発分極測定を行ったところ、12nC/cm2の値が得られ、常磁性と強誘電性の両方を有するキラル有機ラジカル液晶の合成に世界で初めて成功した。

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© 2004 日本液晶学会
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