抄録
4'-n-ヘキサデシロキシ-3'-シアノビフェニル-4-カルボン酸(ACBC-16)のキュービック相の構造をX線回折により検討した。アルコキシ鎖がC18のACBC-18はすでにIm3m型のキュービック相を発現することが知られているが、アルコキシ鎖がC16のACBC-16のキュービック相の構造はIa3d型であった。460Kにおける格子定数は11.3nmであり、C16の3'-ニトロ類似体ANBC-16より5%大きく、ANBC-18のキュービック相とほぼ同じ大きさであった。ACBC系のキュービック相の構造のアルコキシ鎖長依存性は本質的にANBC系のそれと同じであると予想される。