抄録
最近注目されているテレビ、携帯の動画等においては焼付け(残像)が一つの課題となっている。焼付け(残像)は残留DCにより引き起こされる輝度ムラであることが知られている。しかし、液晶パネルの輝度ムラは分析が難しくて、特殊な分析法でアプローチしなければ、その原因物質を解明できない。ましてや、焼付けは一時的な現象であり、原因物質を分析することは極めて難しく、実パネルでの原因解析例はほとんど報告されていない。筆者の昨年液晶学会フォーラムで紹介した分析手法を使えば焼付け原因物質を解明できる。その分析、解析例について紹介する。