抄録
「スワローテイル」と呼ばれる、末端鎖が二股に分かれたバナナ型分子、P7-O-PIMB-4O-nEt(n=5,6)、P8-O-PIMB-4O-nPr(n=5,6)の相構造を、偏光顕微鏡観察、分極反転電流測定、第二次高調波発生(second harmonic generation)測定によって評価した。
その結果、末端の炭素数が5の分子はどちらも反強誘電性のB2相を、6の分子はどちらもB7-likeなスパイラル相構造を発現することがわかった。このような実験結果から、末端の炭素数と相構造の関係について議論する。