主催: 日本液晶学会
会議名: 2008年 日本液晶学会討論会
開催地: キャンパスプラザ京都
開催日: 2008/09/17 - 2008/09/19
Bibenzoateをメソゲン基とする主鎖型高分子液晶のBB-nは、ある温度範囲でサーモトロピック液晶を形成し、これらがスメクチック相をとることが知られている (nはBibenzoate基間を結ぶアルキル鎖の炭素数を表す)。一方、高分子液晶を架橋したポリマーネットワーク構造を有する液晶性物質はエントロピー弾性と液晶の異方性を併せ持つ材料として注目されている。特に主鎖型高分子液晶と用いた液晶エラストマーは高分子性と液晶性が直接カップリングするため従来にない高性能が期待される。 本研究では、BB-4*(2Me)/6に3官能性の架橋剤を加え、液晶相を有するポリマーネットワークの合成を試み、それらの配向ならびに試料形状の変化(変形挙動)について検討した。得られた試料の相系列は示差走査型熱量(DSC)測定により確認した。 変形挙動は写真観察にから、さらに分子配列を偏光顕微鏡観察とX線回折により分析した。