動的粘弾性測定とは試料に歪みを与えた際の応力の応答をみるものであり、一般に高分子の粘弾性諸量やガラス転移温度等に関する知見を得ることを目的として行われる。しかし、分子運動や構造変化に関する情報も得ることが出来るため、液晶性化合物の相転移に関する研究にも用いることが出来る。本研究では、コレステリル基を両端に持つ対称型ダイマー液晶、di-Cholesteryl alkanedioateのメチレン鎖炭素数n=8~17について動的粘弾性測定を行った。そして、得られた結果から、コレステリック相における粘弾性挙動について詳細に検討した。