抄録
水素結合性サーモトロピック液晶である1,2-bis(4'-n-alkoxybenzoyl)hydrazine(略称名BABH-n,ここでnはアルキル鎖の炭素数)は、超分子的に組織化して、二種類の双連結型キュービック(Cub)相(Ia3d相とIm3m相)を形成する。また興味深いことに、昇温過程においてBABH-13はIa3d相からIm3m相へ、逆にBABH-16はIm3m相からIa3d相へと相転移する。本研究では、この相転移に伴う凝集構造の変化を解明するために、温度ジャンプに伴う赤外スペクトルの変化を測定した。得られた結果を先に行われた温度ジャンプの時分割X線回折測定の結果と比較考察した。